原発関係

放射能を除去する微生物の力

船瀬俊介著『放射能汚染 だまされてはいけない!?』を読みました。

マスコミからこの本の内容のような情報は出てきませんね。

どちらを信用するかと言えば、今やこの著者、と私は思います。

彼の本は何冊か読んでいるし、その長年の真実追求の熱意を感じてきました。

ときに走りすぎ、と思うことはありますが、おおむね信用しています。

この本の内容は、一言でいえば「放射能汚染を私たちは浄化していける」という希望の書ということでしょうか。

以下、本書の情報から少し書いてみます。

 

2011年8月3日の福島民報の記事

「飯館村などで微生物を活用した除染実験に取り組んでいる田崎和江・金沢大学名誉教授(67)は、二日、放射性物質を取り込む糸状菌のバクテリアを発見。『水田の放射線量が大幅に下がった』と発表した。南相馬市役所を訪問し市長に報告した。水田表面は毎時三〇マイクロシーベルトと高い放射線量だったが、七月二八日には、一けた台に下がっていた。水田では無害のパリウムが確認されており、田崎教授は『バクテリアの代謝によって、放射性セシウムがバリウムに変わった』とみている。同大施設で、水田の土一キロ当たり四四七ミリグラムのバリウムを検出。バリウムは通常、土壌からは検出されない。同教授らは今後の除染実験に使用するためバクテリア培養もおこなっている」(要約)

こういった情報を私はネットで見ましたが、マスコミでは流れたんでしょうか?

ほかにも農学博士比嘉照夫氏が飯館村でのEM菌散布による実験で、土壌中の放射能が一カ月で四〇%、二か月目には七五%減ったという結果を出しています。

EM菌とは比嘉氏が開発した有用微生物群のことで、乳酸菌、光合成細菌、酵母菌が含まれているもの。

これまでも有機農法などで農業資材として使われてきたので有名ですが、放射能の除去にも効果があったのですね。

このEM菌、話題になって野菜だけでなく、家のお風呂場や排水溝等に散布すると除菌できるし、これはいい、と私も生ごみでEMぼかしを作っていました。

しかし、私が自宅でEMぼかしを作っていたのはもう二十年近く前。その後あまり効果がないというような情報が流れ、いつの間にかやめてしまっていました。

一度ブームになった後、すたれたようになっていたのですが、この本を読んで理由がわかりました。学会が効果を否定し、農水省もこれに追随していたのです。事実上日本の学界から比嘉氏を抹殺してしまった。

しかし、比嘉氏はチェルノブイリの子供たちを日本に招き、飲むEM菌を投与して、その体内セシウム量を正常値に、つまり体内被曝を完全消滅させてしまったり、農業分野で実績を積み、外国でむしろ評価されています。

未熟な現代科学の常識から抜け出せない人たちは、こうした現実を見ても動こうとしません。

いえ、もうしがらみで動けないといったほうがいいでしょうか。この構図はあらゆるところで観られます(東北の復興が遅々として進まないのも原因はここにあると思います)。

彼らが否定するものはむしろ真実かもしれないと考えるほうがいいと思います。

だからこの事実を知っても、なるほどね、と思うのですが、そこで負けていなかったのが比嘉氏。

EM菌を入れた農地からは、たとえその土の放射線量が高くても、できた野菜からはセシウム非検出!と、福島でも目覚ましい成果を上げています。

 

もう一人、土壌浄化に関しては、乳酸菌で今やネットの有名人となっている飯山一郎氏のことも取り上げられています。

今、飯山氏は手弁当で光合成細菌・乳酸菌による除染作業に入ろうとしているとのこと。

支援に駆け付けたのは中国で育てた教え子たち。

彼もがんじがらめの日本を見限り、外国で評価されている人です。こういう日本人がいったいどれだけいることか!あ~ぁ、もったいない。

一時ひまわりが除染に効果ありと言われ、私もたくさんまきました。

しかしその後効果なしとする農水省によるマスコミ情報があり、私もがっかりしてしまったのですが、実はソ連ではその効果は実証されているそうなのです。

またしても例の構図によって国民は騙されてしまったのですね。マスコミ情報はうかつに信じてはいけないことを肝に銘じておきましょう。

ひまわりだけでなく菊芋(これは放射能除去だけでなく、素晴らしい健康効果があるそうです)、ヨモギ、大麻などの効果が認められているとのこと。

大麻に関しては、私も栽培を認めるべきとずっと思ってきました。

戦後GHQによって戦略的に栽培が禁止されましたが、実は非常に素晴らしい植物なのです。

マリファナ用大麻と違って産業用の大麻は幻覚成分が20~30分の一。麻薬とは呼べないものなのです。私たちはこのことについても誤解させられています。

土壌浄化のほか、バイオ燃料としても、鋼材の代わりとして建築や工業製品の原料としても、もちろん繊維製品としても、とにかく用途が広く、非常に優れた産業用原料です。

多くの国で自由に栽培されています。日本でも栽培自由化してほしいものです。

 

被爆の怖さは、その影響がすぐには表れないことにもあります。

チェルノブイリで被爆した地域は4~5年後から子供たちの甲状腺がんが急増しています。

子供たちが大人になり、異常出産も激増し、体のあらゆるところに異常を持った子供たちがたくさん生まれています。大人のがんも表面化するのはかなり時間がたってから。

今、私たちに異常がないからと言って、これからのことはわかりません。

だから今、できることはしておきましょう。

以前から言われているように、食べ物に注意する。暴飲暴食といった食べ方にも。私はこれがなかなかできません

少しずつでも乳酸菌や光合成細菌、酵母菌といった微生物の力を借り、免疫力を落とさない暮らしをしたいものです。

自然の治癒力を信じて。

 

最後に、なぜ政治家・官僚・学会・マスコミががんじがらめかということですが、今までも何度か書いてきたように、私がこれまで接してきた情報から、今世界を牛耳っているグローバル企業が世界支配を維持するために圧力をかけているから、と言えるでしょうか。

この企業の後ろには金融があり、その後ろには…

というところですが、もう言わずもがなの常識ですよね。

まぁ、そんなたいそうなことでなくても、もっとチンケな、いや卑近な(^_^;)理由もたくさんありと思いますが。

 

 

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『福島のウソ』

すっかりご無沙汰しています。

今日はもう4月下旬。

でも今年初めてのブログです。

冬の間、実家に行って両親の生活援助、雪かき・雪掘りをしていました。

3月からはまた毎月通う生活です。

ブログもどうしようかと思っていたのですが、情報の発信だけでもと思い、書ける日にできるだけ書くことにしました。

今日は、このところ全くと言っていいほどマスメディアに情報が出なくなった福島原発について、ドイツのテレビが現地取材したものを貼り付けます。

日本のメディアは真実を報道してくれないので情報は外国から得るしかないですね。

内容についてはブログ「思えば遠くへ来たもんだ」さんからお借りしました。

このテレビ番組については3月にyoutubeに上がっていたもので、ご存知の方も多いと思います。もっと早く書きたかったのですが、今日になってしまいました。

翻訳は上記のブロガーさんによるものです。長いですが、まだご存じない方はぜひ一度読んでみてください。

情報元はZDFの独自取材テレビ番組「Die Fukushima-Luege」。以下転載

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ZDFの二人、福島原発周辺の立ち入り禁止区域に入るため、放射線防護服を着る。

ここは損壊した原子力発電所から汚染された地域であり、立ち入りは禁止されている。そこで私たちは案内してくれる男性と会う。実際には何が起こっているのか、この男性が見せてくれる。

ナカ・ユキテロ氏は、福島を含む原子力産業で何十年も仕事してきた、工業会社の社長である。私たちはチェックポイントを通過した。仕事を始める作業員がバスに乗って、原発の廃墟に戻ってくる。

3月11日の大惨事は、日本と世界に迫っている危険の前触れにしか過ぎないと指摘する人は多い、ナカ氏はそう警告する。この危険を把握するためには、過去を理解しなければならない。

1:13
原発爆発の映像。
私たちは立ち入り禁止区域に入る。原発の廃墟からは7kmの距離だ。ナカ氏は福島第一原発と第二原発の間にあるこの地区に住み、働いていた。ナカ氏と社員たちは、原子力発電所の安全対策が不十分であることを長年指摘してきたが、誰も耳を傾ける者はいなかった。

ナカ:「聡明な方々の中には、私たちの懸念を真剣に取り扱ってくれる人もいました。しかし、その人々に注意を向けるわけには行きませんでした。日本には原子力村と呼ばれる、大きな影響力を持ったグループがあり、その理念は経済第一なのです。原子力村を構成しているのは東京電力、政府、大学教授たちです。このグループがすべての重要事項について決定を下します」

2:43
私たちは東京で菅 直人首相に対し独占インタビューを行った。菅首相は当時、第二次大戦以来最大の危機を一国の首相として乗りきらねばならなかった。ネットワークによる報告について、首相ですら知らされなかったということを聞いて、我々は呆然となった。マスメディアは首相についてデマを拡散し、首相は辞任に追い込まれた。政府のトップは原子力村といさかいを起こした。

菅:「最大の問題は、3月11日以前に、初めからからとるべき安全措置がとられていなかったということです。この意味で、事故の直接の原因となったのは津波でしたが、本質的な過ちは、とるべき安全措置が取られていなかったということです。必要な措置を単に怠っていた、責任者の過失です」

つまり、この大惨事の原因は大地震でも津波でもない。私たちは原子力村について手がかりを得、嘘仲間のネットワークと刑法に触れたエネルギーの姿が明らかになった。

3:58
追求していくと、アメリカ大陸に赴く必要が出てきた。
私たちはカリフォルニアはサンフランシスコに飛んだ。

私たちは、長年にわたって福島の原子炉のメンテナンスを担当してきた男性(スガオカ・ケイ氏)と会う約束をしていた。そして、日本の巨大電気企業である東京電力が、予期せぬ深刻な問題を隠してきたことを知った。

福島第一原子力発電所の第1号機は、1970年代初頭にアメリカの工業コンツェルンであるゼネラル・エレクトリックにより建造された。アメリカの技術者が点検を担当した。福島ではいつも問題が見つかった。

ZDF:「あなたが点検を終えた時、東京電力はあなたに何を期待していましたか?」

スガオカ:「亀裂が発見された後で、何が期待されていたか、二言で言い表すことができます。口を閉じろ。黙っていろ」

問題は想定されていなかった。日本では結局のところ、核エネルギーには問題はないということなのだ。アメリカの技術者、スガオカ・ケイ氏もそれを変えてはならなかった。

スガオカ:「1989年のこと、私たちはビデオによる過熱蒸気発生装置の検査を予定していました。原子炉の検査を始めたところ、大きな亀裂を見つけました。かつて見たこともないような大きさでした。」

しかし、スガオカ・ケイ氏と同僚が見つけたのは、そればかりではなかった。

スガオカ:「同僚は原子炉を視察していましたが、その目が次第に大きく見開かれていったのを私は見ました。同僚は、過熱蒸気発生装置が反対に取り付けられている!と言いました」

すなわち、原子炉の中心には重大なミスと欠陥がある。スガオカ・ケイ氏は検査チームのリーダーであり、正しく事後処理をする責任があった。しかし、彼の検査結果は東京電力の気に入らなかった。

スガオカ:「私たちは点検し、亀裂を発見しましたが、彼らからビデオ資料を消去するように求められました。報告書も書いてはいけないことが多かったです。私は報告書に署名だけしました。過熱蒸気発生装置が間違えて取り付けられていたことを、私が記録したに違いないと彼らは知っていました。」

ZDF:「つまり、記録を偽造するよう求められたのですか?」

スガオカ:「その通りです。私たちのマネージメントに記録を偽造するよう強要しました」

スガオカ氏は10年間沈黙を守り通した。職を失うのを恐れたのだ。ゼネラル・エレクトリックを退職して、スガオカ氏は沈黙を破り、日本のあらゆる関係官庁に報告した。しかしスガオカ氏にとって意外なことに、その後何年もの間何も変化はなかった。日本の原子力安全・保安院はスガオカ氏を厄介払いしようとした。

しかし2001年にこのアメリカの技術者は、ついに同志を見つけた。日本の福島で。

7:24
佐藤栄佐久氏は18年間福島県知事を務めた。当時は与党であった保守派の自民党の所属である。佐藤氏は政治体制側の人であり、皇太子夫妻の旅行のお供を務めたこともある。佐藤氏も住民にとって、原子力発電所はまったく危険ではないと確信していたが、その後、佐藤氏は信頼を失った。

佐藤:「ファックスで20例ほどの報告を受けました。それは県内の原子力発電所の情報提供者からで、スガオカ・ケイ氏の報告も2例ありました。経済産業庁はその非難が正しいかどうかチェックせずに、東京電力に直接転送しました。そこで、信じられないことが起こったのです。東京電力はそれらの報告を改ざんしました。そこで私は、このような行動が改められなければ重大な事故が必ず起こるに違いないと新聞記事に書いたのです」

今や官僚主義も、もはやこの問題を避けることはできなくなった。17機の原子炉が停止した。調査委員会は電力コンツェルン東京電力が、何十年もの間メンテナンスデータを改ざんしたり、重大な故障情報をもみ消したばかりでなく、

「福島の炉心融溶すら」  「30年もの間」

隠され続けてきたことを明らかにした。

経営陣は辞職し、職員は非難されるが、新しい役職を与えられる。告訴された者は一人もいない。

そればかりか東京電力の責任者、勝俣恒久氏はコンツェルンの代表取締役会長に就任する。佐藤知事に対し、データの改ざんおよび恥ずべき態度について謝罪するも、佐藤氏は追及の手を緩めず、原子力エネルギーの急速な拡張を繰り返し批判する。

しかしこの点で、佐藤氏は日本原子力政策ゲームのルールに違反した。2004年にその報いが来た。

佐藤:「12月27日のこと新聞に、私が不法な土地取引に巻き込まれているという記事が載りました。執筆者はもともと原子力専門のジャーナリストです。内容はこのジャーナリストが自由にでっち上げました。そして弟が逮捕されました。」

佐藤:「担当検察官は総理府から一時的にこちらに転属されていました。名前は森本と言います。彼は弟に、我々は知事をいずれ抹殺すると言いました。その結果、約200人の関係者に圧力がかかりました。知事のことを悪く言いなさい、それで十分だから、というのです。圧力に耐えられず自殺した人も2、3人います。そのうちの1人、会社の総務部長はいまだに昏睡状態で入院しています」

友人と同僚を守るために、佐藤氏は辞任した。後に、裁判で無実が証明されたが、沈黙を敢えて破ろうとした邪魔者は、これで片付けられた。

これは、日本社会経済の大半をがっちり押さえている権力グループによる復讐だった。このグループは日本国内で、「原子力村」という悪気のない名前で呼ばれている。

10:53
菅:「日本ではずっと、とくにこの10年、20年、原子力エネルギーの危険性について発言しようとすると、いろいろな圧力がかかります。大学の専門家が、たとえばこのような危険が生ずる可能性がある、と発言すれば、昇進の可能性はありません」

菅:「政治家たちはエネルギー企業から、さまざまな経済的支援を受けています。しかし原子力エネルギーの危険性について発言すると、支援からはずされます。あるいは、原子力エネルギーに賛成すると、気前の良い献金が受けられます」

菅:「このお金には文化、スポーツの分野、あるいはマスコミ関連のお金も含まれています。いろんな分野が密接に関連しているという理由で、批判的発言が不可能な状況が生まれています。ですから原子力村というのは、決してごく一部の問題ではなく、日本全体を覆っており、すべてはその中ににとりこまれています」

11:53
菅総理大臣は国会で、東京電力からお金を受け取った100人以上の議員と対立している。その中には前首相も、同じ政党の党員もいる。

しかし、ネットワークはもっとはるかに拡がっていた。役人の多くが役職を終えた後、巨大電力会社に移籍している。1962年以来、原子力管理担当官庁の大臣などのトップ公務員が、東京電力の要職に就く例が、あまりに多すぎる。日本語では「天下り」と呼ばれている。その反対方向もある。加納時男氏は東京電力の取締役から国会に入り、当時の与党自民党でエネルギー政策を12年間担当した後、東京電力に戻った。

河野太郎氏は「このネットワークについては議員と話し合いました」と言う。河野氏は有力政治家の家系の出であり、父は外務大臣であった。河野氏は自民党である。自民党は第二次世界大戦後日本を約60年にわたって治めてきた保守党である。自民党は原子力産業を築き、強力に拡張を推し進めてきた。

河野:「彼らはいつも、日本では原子力事故は起こり得ないと説明してきました。事故に備えるよう人々に言ったことはありません。地方自治体でさえ、その危険性を知らされませんでした。繰り返し言われてきたのは、深刻な事故に備える必要はない、単純な話、ありえないのだから、という話でした。彼らはこの作り話を続け、この作り話で真実を覆い隠してきました。今になって、すべてが嘘であると認めざるをえませんでした」

13:36
この空気が壊れたのが2011年3月11日のことだった。日本がかつて経験しないような大惨事。14時46分、この国は計測されて以来最大の地震に襲われた。マグニチュード9。

しかし地震は単に、太平洋のずっと沖の方で発生している恐怖のスイッチでしかなかった。時速何百キロもの速さで巨大な波、津波が日本の東海岸に押し寄せた。津波は場所によって30mの高さに達し、街全体を消し去った。およそ2万人が波に飲まれて命を落とした。

津波の映像

まだ損壊していない福島第一原発にも、津波は押し寄せた。津波に対する6mの防壁はあまりに低すぎた。東京電力も原子力保安院も、いわゆる殺人的津波警報を真に受けていなかったし、当地では何も変更していなかった、そのつけが今、回ってきた。

15:44
菅:「原子力発電所の建設方法では、もともとは海から35mの高さになるはずだったのです。地面は海面から10mの高さに土を盛り、その上に原子力施設が建てられました。当時の方針では、海から水をポンプで汲み上げるには、低い方が良いということでした。東京電力社史にも、まさにこの方法が、とりわけ経済面で効率が良いと書いてます」

大波は大破した原発に止めを刺した。まず電源が喪失、非常用電源も設置場所が低すぎたので水浸しになってしまった。電気がなければ原子炉の炉心も冷却もできない。

菅:「法律によれば、どの原子力発電所も非常時に備えてオフサイトセンターを設置しなくてはなりません。福島では、原発から5kmのところにオフサイトセンターがありました。センターは1分間機能しましたが、地震が起きたため、人々はすぐにそこに駆けつけられませんでした。そして電源が喪失し、いっさいの通信機器は使えなくなりました。すなわち、オフサイトセンターはまったく機能しなかったという、深刻な事態に直面しました。法律では、地震と原子力発電所事故が同時に起こる可能性について、まったく想定されていません」

原子力発電所で大変なことが起こりつつあるという事実について、菅直人氏にはこの時点で、まったくと言っていいほど情報が伝わっていなかった。日本の総理大臣は福島の重大な爆発事故について、テレビの映像を観るまで知らなかった。

菅:「東電からは、どのような爆発が起きたのかについて、テレビ画面に映像が映されて1時間以上たっても、何も報告がありませんでした。たとえ、現地で状況を正しく推測するのが非常に難しかったとしても、東京電力はしかるべき状況判断をして、私たちに情報を公開すべきでした。しかし、そのように迅速には行きませんでした」

大震災から4日たった2011年3月15日、東京電力と原子力保安院は尚、表向きには危険を小さく見せて丸く収めようととしていた。しかし東京電力は内密に、従業員を全員避難させても良いという許可を、総理大臣に求めていた。さもないと、従業員は全員死亡するだろうというのだ。

菅:「まず東京電力の社長を呼びました。そして、撤退はあり得ないと言いました。もし撤退したら炉心融溶が起こり、放射性物質が大量に拡散される。もしそうなれば、かなりの広範囲で人間が住めない状況になる。」

菅氏は初めから東京電力を信用していなかった。現地を自分の目で確かめるために福島に飛んだ。この時点で、すでに3つの原子炉で想定可能最大事故を超える事故が起こっていた、正確には11日、大震災の夜すぐに起こっていた、と日本の総理大臣に報告した者は、この時点までいなかった。

菅:「東京電力および原子力安全・保安院の報告は、東京電力が管理しているのですが、燃料棒が損傷している、あるいは炉心融溶が起きているという内容の文章はありませんでした。15日の時点では、そのような事態にはまだ至っていないという報告が私に上がっていました」

19:00
大震災から1年近く経った東京。大震災の直後に原子炉では想定可能最大事故を超える事故が起こっていたことは、世界中の専門家は全員とっくに推測していたのに、東京電力がその事実を認めるのに2ヶ月もかかったのは何故か、その理由を私たちは東京電力から聞きたかった。

ZDF:「第1、2、3号機で炉心融溶が起こったとわかったのはいつですか?」

東電(松本):「こちらも目で見るわけにはいきませんけれども、中央管理センターのデータに基づきまして推測しましたところ、炉心が融溶して圧力容器の底にあるのではないかと、5月初めになって認識しております」

今日もなおデータ、数値、資料の裏に身を潜めつつ、毎日行われる記者会見でこの巨大電力企業が流す情報によれば、原子力発電所の状態は制御されているという。しかしデータに埋もれていたある資料を見て、大惨事の責任者は、自分のやっていることが本当にわかっているのだろうか、と疑念が湧いた。スポークスマンが付け加えた説明によれば、放射能で汚染された冷却水が消えた。理由は、汚染された敷地内に生えてきた草がホースに穴を開けたからだという。

ZDF:「あなたは今、”草が”放射能汚染水を流す水道管に穴を開けることがありうる、本当にそうおっしゃったのですか?」

東電:「まあ、私たちが草むらの上に水道管を敷くのは初めての事でありまして、植物がここに穴を開けるっていう事に関しましては、少し知見が不十分だったという風に思っています」

20:48
原子力廃墟を危険にさらすのは、草だけではなかった。私たちは富岡に入る。そこはゴーストタウンだった。ここから福島第一発電所までは7km、原子力技術者ナカ・ユキテロ氏と一緒に原発に向かうところである。

彼のような住民には、個人の持ち物を取ってくるために、時間を区切って立ち入りが許可されている。ナカ氏は自分の会社に案内してくれた。そこは地震でごちゃごちゃになり、放射線で住めなくなった。

21:28
ナカ:「この古い木の建屋はとても居心地がよく、素晴らしい社屋でした。環境は静かで、夏は涼しく、冬は暖かい。人々はとても幸せでした」

ナカ氏の為に約80名の原子力専門家が働いている。そのうち多くの人々が、大震災で破壊された二つの原発を制御するのを手伝っている。この原子力廃墟で何が起こっているのか、ナカ・ユキテロ氏と社員たちは知っている。

ナカ:「一番心配なのは、破壊された原発で働ける専門技術者が、もうすぐいなくなってしまうことです。大半の技術者は、被爆量が被爆限度量に達しているからです。施設内の労働に十分な人数の専門技術者を、どこから連れてくればよいのか、私にはわかりません」

22:24
まだ被爆していない専門教育を受けた労働者がいなければ、この大惨事を制御することは不可能だ。仮に今後40年間、専門教育を受けた技術者や専門家を十分に確保できたとしても、問題が一つ残る。日本ばかりでなく、世界も変えるかもしれないような問題が。

ZDF:「現在、原発は安全ですか?」

ナカ:「う~ん、政府や東京電力は安全だと言っています。しかし、現場作業員は信じていません。大きな危険があります。私が個人的に心配なのは第4号機です。建屋は地震によって大破しました。4階の燃料冷却プールには約1300本の使用済み燃料棒があります。その上の階には新品の燃料棒が貯蔵され、重機がたくさんあります。すべてが、非常にきわめて深刻な状態です。大地震が再び起こったら、建屋は崩れ落ちるかもしれません。そうなれば、新たに連鎖反応が起こる可能性が非常に高いです」

つまり、外気にさらされた状態で炉心融溶が起これば、今までの私たちの知識からすれば、日本の終わりだ。その場合、放射線は死に至るほど危険であり、敷地内での作業は一切できなくなる。その結果、第1号機、第2号機、第3号機、第5号機、第6号機も制御できなくなるであろう。ハルマゲドンだ。

24:10
東京で私たちは著名な地震学者、島村英紀教授に面会した。島村東京大学教授は2月に研究論文を発表した。その論文によれば、今後4年間に日本が再び大地震に襲われる確率は、75%だという。

ZDF:「そのような地震によって、実際に原子力発電所が損傷を受ける可能性はありますか?」

島村:「はい、可能性は非常に高いです」

ZDF:「なぜですか?」

島村:「ガル値で測定した地震の加速度は、今まで推測していたよりはるかに大きかったのです。ここ数年間1000台を超える特殊測定機器を設置し、確認したところ、地震の衝撃は今まで想像もできなかったほど強く、急速に加速する可能性があることがわかりました」

しかし、そうだとすれば、日本中のあらゆる建造物にとっても、原子力発電所にとっても大問題になる。この点について島村教授は次のように説明する。

島村:「これは日本の原子力発電所の設計です。この業者は、今後大地震が来た場合に、300~450ガルの加速度を想定しています。この業者によれば、原子力発電所が600ガルにさらされるのは、想定できないような大地震の場合です。しかしこの数値が適用されるのは、原発の格納容器のみで、その他の構造部分には適用されません」

島村:「私たちの調査では、最近起きた二つの大地震に際し、加速度は4000ガルに達したことが明らかになりました。この設計が想定したよりもはるかに高い数値です」

ZDF:「原発経営者はこのことを知っていながら、施設強化を行わなかったのでしょうか?」

島村:「今のところ、まだ行われていません。不十分なのではないかと思います。いずれにせよ、このような大地震も耐えられるような施設を建設するのは、まず不可能です」

原子力廃墟から60km。ここ、福島災害対策本部は東京電力、保安院、福島県をまとめている。この三者は協働して、原子力発電所火災と闘っている。私たちは東京電力の災害対策責任者と面会する予定を入れた。損傷を受けた原発、とりわけ危険な第4号機を大地震からどのように守るのか、彼らの見解を聞きたかったのだ。

東電災害対策(シライ):「4号機のプールには、非常に多くの燃料棒が入っています。燃料棒を保護するには、冷却プールの補強が必要です。冷却プールの下の階には最近、梁が構築されました」

ZDF:「原子力発電所は、ほぼ全壊といっていいほど損傷しています。1年前、まだ損傷がなかったときでさえ、大地震に襲われて持ちこたえられませんでした。この同じ原発が、今度大地震が起こっても安全だという結論を、あなたはなぜ出せるのですか?」

シライ:「地震安全対策の評価を行いました。対象は第4号機だけではありません。そして、問題ないという評価を得ました」

ZDF:「地震学者は4000ガルを測定し、そのような地震に耐えられる原子力発電所はないと言っています。なぜあなたは、福島直下の地震によって、原子力発電所の残った部分も大損害を受けない、と確信できるのですか?」

シライ:「えー、あなたのおっしゃる4000ガルは、別の話だと思います。その点については…お答えできません」

ZDF:「東京電力が日本で原子力発電所を再開しようと準備を進めている話を、あなたは信じますか?」

シライ:「…(無言)答えられないね」

福島海岸の風景。線量計。

ナカ:「これが結果です。すべての人は、この結果を知らなくてはなりません。みんなの政治の為に、未来の為に」

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以上、転載終わり。

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自宅周辺の放射線を測定

市が放射線測定器の貸出しを始めたので、自宅と周辺の放射線を測定してみました。

高額でも信用性のない機器も出回っているようだし、身の回りを測ってみたいけれど買うのがずっとためらわれていたので、チャンス!と思ってさっそく借りたのです。

機器はHORIBAのRadiという環境放射線測定器。

ベータ線は測定せず、ガンマ線のみ測る機械だそうです。

線種と測り方についてのざっくりした解説はこちらの「放射線の正しい測り方」がわかりやすいと思います。

Photo

上の写真は床の上を測っているもの。

下はベランダに干してあるヒマワリの上ではかった時のもの。

Photo_2

各室内、ベランダ、床上、床から1メートルなど、色々測ってみましたが、場所が違っても数値はほとんど変わりませんでした。

数字は刻々と動くので、時間を決めてその値を5回記録し、その平均値を出すようにしました。

・室内(記録しなかったので感覚的に)        0.08マイクロシーベルト(以下単位省略)。

・マンションの駐輪場(コンクリート)1メートルの高さ 0.0926

                    5センチメートル 0.1216

・マンション植え込み(土の上に落ち葉)1メートル 0.0916

                    5センチメートル 0.093

・すぐ近くの公園(土の上)        1メートル 0.0928

                    5センチメートル 0.1034

・1.5キロ離れた公園(土の上)     1メートル 0.068

                    5センチメートル 0.095

・よく行くスーパー店内         1メートル 0.0776

・自家用車内                     0.076

主なところは以上です。

ちなみに、1,5キロ離れた公園は私がウオーキングの時一休みするところで、時には本も読んだりするベンチのそばで測りました。

こうして自分がよく行くところを測るといいと思って。

計算すると、年間1ミリシーベルトになるところは無し。

とりあえず一安心。

しかし、我が家から約2キロくらいのところにあり、毎日1時間ごとに測定値が表示される、県の放射能測定ポイントの数字の約2倍の数字です。

この、県の数字は私が測った日はずっと0.049マイクロシーベルトでした。

もう数カ月このくらいの数字が安定して続いています。

この違いは機器の差でしょうか?

HPには、4階建ての屋上も地上も数値に変わりはないと出ていましたが、本当かしら。

どうも公的なところが出す数値は低いものを選んでいるような気がしてしまいます。

                                                         

世田谷でかなり高い数値が、横浜ではストロンチウムが出たというニュースが流れました。

皆さんも自治体に要請して測定器を貸し出してもらい、生活圏内を測ってみるといいと思います。

あちらこちらで貸し出しているというのを耳にしますし、まだなら要請してみてはどうでしょうか。

そして測れたなら、その数値を自治体にフィードバックして整理してもらえれば、結構精密な汚染マップができそうです。

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日本では得られない情報③

これはチェルノブイリの主に子どもたちのその後を取材したドキュメンタリー『チェルノブイリハート』です。

ショックです。涙なしには見られません。

でも、このような情報こそ今、必要とされていると思います。

福島で同じようなことが今後、起こるかもしれない…。

いや、福島だけでなく、放射能が降り注いだ線量の高いところはどこでもということでしょう。

除染と避難、みんなで考えて行動していかなければならないですね。

放射能の影響について神経質になり過ぎだという批判もありますが、心配し過ぎて悪いことはないと思う。用心に越したことはありません。

先日厚生省の抜き打ち検査で、これまで言われていなかった地域の農産物から基準を超える線量が検出されたことなどからも、行政の言葉を鵜呑みにしてしまうことは避けたいです。

                                                         

日本語訳が付いたこの動画を紹介してくれているブログ「ツイッター漫談日記」さんのアドレスは下記の通り。

http://q66p.blogspot.com/2011/08/blog-post.html

以下同じブログ主さんの言葉の転載です。

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8月13日にチェルノブイリ・ハートというドキュメンタリー映画が、渋谷や銀座で緊急上映されました。

なぜ緊急か。これが今後の福島であり、日本の姿になることはほぼ明白だからです。現実を直視せず物事を先送りすることが天才的に巧い、日本人の負の側面が被害を拡大し続けています。最大の犠牲者は必ず子どもたち。まだ生まれていない子らも含みます。胎児が被ばくし、その子が生まれて成人してから産む子にも高確率で影響が出ます。

放射性物質の推定総量は熱量で広島原爆の29.6倍、ウラン換算で20倍。[8月26日、保安院が「(半減期30年の)セシウム137が(広島)原爆の168.5倍」と発表]チェルノブイリとは桁違い。そのうち3分の1ぐらいが外に出たとみられますが、残った燃料を臨界させずに収束させる方法はみつかっていません。(事故の起きた原子炉の廃炉は成功例がまだないのです。)

行政側によるマスコミ操作で国民の大半が気づかないうちに、汚染土、汚染瓦礫は全国にばら撒かれ、焼却炉で放射性物質入りの死の灰を撒き散らし、高濃度地帯の農産物のかなりを線量測定もせずに全国に出荷しています。西日本は例外どころか、意識が低い分、関東以上に危険です。

メルトスルーした放射性物質は地下水に触れて水平に広がり、再臨界を起こしながら福島第一原発周辺の土の上に湯気を立てています[データ不十分のため、共有の冷却水プールからだという見解もあります]。傾いたままの4号機をはじめ、地上も地下も再爆発の危険が高まっているのに、未だ他の原子炉を再稼働するため利権層は産官学民報の仲間を総動員して、真実の隠蔽に必死です。

コストや利権の問題だけでなく、住民を速やかに退避させず、安全デマをばら撒き続けるのは、人体実験の側面を持ちます。これは決して大げさではありません。国が自国民を犠牲に人体実験をしてきた例は我が国だけでなく世界中に散見されます。

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以上転載終わり。

日本は放射能で汚染されましたが、事故から半年がたち、東北以外に住む人たちには一見、平穏な日常が戻ったかのようにも感じられる昨今です。

原発収拾の見通しは全く立っていないにもかかわらず。

私たちは明らかに3・11以前とは違った道を否応なく歩き始めたことを、覚悟を持って胆に銘じなければいけないようです。

「命をないがしろにしている行政の態度」も、そんな観点からはまた違った見え方が浮かび上がる。

しかしやはり、まずは命を守ることを最優先にしてほしいと叫びたい。

そんな気持ちにさせられた映画でした。

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日本では得られない情報②

次にドイツのテレビ局が8月26日に放送した番組から。

これもMLで流された情報でリンク先はフランスのものと同じブログ、「杉並からの情報発信です」からのものです。

一般の農民が放射能検査を依頼しても県ではキャパシティの問題として検査してもらえないということや、福島県内の病院で検査をしてもらえないので他県に行くと、そこでは福島県から検査を受け付けないよう依頼があったという衝撃的な証言も。

これが本当ならという前提ですが、行政は命をないがしろにしているとしか言えないように思います。

とにかく、動画をご覧になって見てください。

以下転載です。

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ドイツTVZDF 826日 に放送した番組「福島原発事故その後」をぜひご覧ください!(杉並からの情報発信です)

http://blog.goo.ne.jp/yampr7/e/ead6b211047bbea3723af169b8f2d51

ドイツのTVZDF「フロンタール21」シリーズが 826日 に放送した番組「福島原発事故その後(日本語字幕)をぜひご覧ください。

この番組を見ると、福島産の農産物が広範囲にかつ高濃度に放射能汚染されている事実を日本政府と福島県が一体となって隠そうとしているのかがよくわかります。

県の放射能汚染検査機関は多忙を理由に一般住民からの検査依頼をすべて断っているのです。

住民や農民は仕方がないのでお金を払って民間の検査機関に検査してもらっているのです。

福島第一原発から80キロ離れた本宮の農家大沢さんはコメの作付をするのか否かを決めるため、自費で田んぼの土を民間検査機関で検査した結果、基準値の7倍35000ベクレル/kgのセシューム137が検出され作付を中止しました。

日本政府や福島県は魚の放射能汚染量を発表していませんが、グリンピースは原発から55kmまでの海で獲った魚の半分以上は基準値の500ベクレルを上回っていたと発表しています。

このように今の日本政府は戦前軍部が侵略戦争戦争を開始し都合の悪い情報はすべて国民の目から隠して嘘と歪曲と弾圧で情報統制と情報遮断を行い最後には国民を破滅に追い込んだのと同じことを繰り返しています。

深刻な事態を何も知らされない国民は放射能被ばくに晒され放射能汚染食品を食べ続けて日々健康を破壊されているのです。

【説明】

ドイツのTVZDF「フロンタール21」シリーズが 8/26 放送した番組 Die Folgen von Fukushima。福島第一原発から80キロ離れた本宮の農家大沢さんは、自分の栽培する野菜の検査を市民放射能測定所に依頼した。県の食品衛生検査所では受け付けても--らえなかったからだ。結果大量のセシウムが発見される。

「これはもはや食べ物ではなく放射性廃棄物です」。なぜ行政はこうした検査を受け付けないのか、ドイツの記者が原--担当大臣を問い詰める。

(終わり)

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以上転載終わり。

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子どもたちは避難を

環境NGOのグリーンピースは政府が行わない海洋汚染の実態を独自に調査したりして、原発事故に関して存在感を示しています。

今回、子どもたちの尿検査を通じて、福島にとどまった子供と県外に避難した子供との内部被ばく状況の比較をしました。

詳しくはこちらを。

10人の子供たちに、5月下旬と7月の2回の検査をした結果、県外に避難した子どもたち9人の尿中のセシウム134と137が7月には約20~70%減少したそうです。

避難しなかった一人はセシウム134が横ばい、137が微増。

避難が内部被ばくの危険性を減らすことをデータが示したと言えそうだとのこと。

環境によって、セシウムはこうして体外に排出されるんですね。

現在の行政による尿検査の検出限界は13ベクレル/リットルだそうです。

そのような高い検出限界では、受けた被ばくの軽減に役立てることはできないでしょうとも。

とにかく、全部の子どもたちがこのような検査を受けられて、希望者は避難できるような体制ができるといいですね。

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日本では得られない情報①

日本では、3.11以降もいくつもの大きな災害が起こり、政治の世界の変動もあったりして、原発への関心が薄れつつあるような空気が漂っているように思います。

情報が提供されないことによって、日常から遠ざかって行く出来事。

もしかしたら政治家も官僚も電力会社も、それを望んでいるのではないかと勘繰ってしまうのは私だけでしょうか?

マスコミから福島第一原発のその後の状況が全く出てこないのはどういうわけ?と不思議にも思います。

そんななか、外国のメディアが、私たちが知らされないことを報道しているので、メールで知らされた情報をいくつか紹介します。

まずはフランスからの情報。

                                                         

フランスのインターネット新聞「Rue89」より(「杉並からの情報発信です」より転載

。。。以下転載。。。

■「福島からの報告、そこでは沈黙と嘘が住民を殺す」

元フランス環境大臣コリンヌ・ルパージュ(現カップ21代表) 

(日本語訳山崎康彦)

201192日 仏インターネット新聞「Rue89

http://www.rue89.com/corinne-lepage/2011/09/02/

de-retour-de-fukushima-ou-le-silence-et-les-

mensonges-tuent-220331

福島からの報告、そこでは沈黙と嘘が住民を殺す

                                                     

すでに数週間前から、福島原発事故の危機はすでに現実的な問題

ではなくなっている。

大多数のフランス国民は、問題はすでに解決されており、

東電と汚染水処理を担当するアレバ社は完全に事態を

掌握していると思っています。

避難すべき住民はすでに避難しており、放射能の測定値は低下し,

フランスから見ると日本は原発を間もなく再開するように見えます。

フランスの原子力ロビーから情報提供されたフランスのマスコミは、

この原子炉、あの原子炉が間もなく再開されるだろうと報道しています。

しかしそれらは悲劇的な嘘なのです。

                                                 

●数百万平米の水が汚染されている

まず第一に、私は環境大臣、環境副大臣、福島県副知事に

お会いしましたが、彼らは「危機は去っていない。何も解決していない」と

言っていました。

正確な情報は非常にまれなのです。

日本の行政当局は「3つの原子炉の炉心が溶融し圧力容器を

貫通したこと」を認めています。

しかもいまどのような状態なのか分からないのです。

特にもっとも肝心な点である格納容器が溶融した核燃料で

穴が開いたかどうかさえも分からないのです。

もしも格納容器に穴が開いていたとしたら、必然的に

地下水は放射能に汚染されたことになります。

グリンピースは汚染水の処理に関して、処理はたった今

始まったばかりと言っています。

日本の行政当局は誰も話したがらない放射能に汚染された

汚泥が増え続けていることと

数百万トンの汚染水が貯まっていることを認めています。

                                                 

●放射能測定器が空港で止められている

二つ目に心配なことは、福島地方に居住している家族が

文字通り悲劇的な状況です。

私は断固とした決意をもって闘っている女性達が率いる数百家族が

集まっている市民団体と2時間話をしました。

彼女たちの言う事は十分理解できます。

彼女たちに起きたことはかつて私たちがチェルノブイリ原発事故の

際に遭遇した事と同じなのです。

大地震と大津波が襲ってきた時全てが混乱していました。

日本の気象庁は福島原発事故が起きた時の風向きを表示する

地図を提供できませんでした。

住民は風がどの方向から吹いて来るのかがわからなかったのです。

住民には何の避難指示も出されずヨード剤も配給

されなかったのです。

汚染度に関する情報が公表されるまでに一か月待たねば

ならなかったのです。

40000個の放射線測定器が政治的な決定で東京国際空港に

いまだ留め置かれたままになっているのです。

家族達は毎日生活している自分たちの地域の放射線量が

どの程度か知らないのです。

                                                 

●子供を心配する母親たち

食品検査に関して事前検査は行われていますが、検査結果は

食品が流通した後に知らされているのです。

母親にとって一番の問題は子供たちの状況です。

国際原子量委員会(AIEA)加盟の日本を含めたすべての

国は年間の許容放射線量を1ミリシーベルトと決めています。

原発労働者の年間許容放射線量は20ミリシーベルトです。

福島県内の原発近くに居住する人の年間の放射線量は5ミリシーベルトを

大きく超え、所によると20ミリシーベルトになるのです。

彼女たちは子供たちのためと自分自身のために、1ミリシーベルトの

環境で住める権利を要求しています。

問題は誰も彼女たちの質問に積極的に応じられる答がないことです。

                                                 

●より広い地区からの避難を考えるべき

考えられる二つの解決法は除染と良く議論されている避難です。 

50cmから60cmの深さで土を掘って除染する訓練が行われています。

そのことで汚染レベルを下げることができます。

除染は狭い地域で実施すればそれなりの効果が出ると思われますが、

福島県全体を除染することはできません。

そして考えるべきは二つ目の解決方法です。

希望する人々を出発させることです。

離れていく人がほかの地域でも生活できるようにすることです。 

実際のところ日本の行政当局は、悲劇的なことですが、

行政のやり方でしか行っていません。

住民には十分な情報が届かず本当の状況を知る手段は拒否されているのです、

                                                     

●農民は損害賠償されず

変化と技術的観点から、農業も例外とはならず行政当局の不作為に

よって犠牲にされています。

福島県は福島産の農産物の販売プロモーションを実施していますが

風評被害に悩まされています。

私はかごに入った素晴らしい桃をお土産にもらいました。

この地区の農産物の大半は消費すべきでないことはもちろんです。

し生産者は生活のため損害を補償されるべきなのです。

しかし補償はされていません。

日本が直面しているこの悲劇的な状況は、全ての工業国に対して

同じ危険と同じ悲劇が生じることを示しています。

沈黙が日本を支配している理由は正確に言えばこのためなのです。

                                                 

●医師たちが独自のネットワークを立ち上げた

医者は語る権利がなく敢えて語る事をやめています。

小児科医のネットワークが現地にでき、農村部で医者達が住民の健康を

守ろうと努力し、医学的フォローが始まっています。

しかしこれらの全ては市民によって行政とは別建てで組織されているのです。

原子力当局は福島原発事故による疫学的な影響に関する詳細で

正確な結果は得られないだろうと決めています。

私たちが闘わねならないのはこの沈黙の壁なのです。

なぜならば、福島の子供たちはフランスの原発が立地する

フェッセンハイムやブジェやブレイエの子供たちと同じ運命だからです。

大きな困難と現場で戦っている市民団体について、語り行動し

支援することは私たちの責任なのです。

                                                 

●日本は脱原発になるだろう

政府当局は限界を感じたらしく真の決定すなわち

脱原発を決定したように見えます。

57ある原発のうち現在14しか稼働していないのです。

(*訳者注:正確には全部で54基そのうち12基が稼働)

日本で今回大きな節電が可能となったのは様々な働きかけが

あったからです。

たとえば、昼間各官庁では照明を消し(数日前京都で38度の猛暑の時でも)

冷房を切っていたのです。

東京では大規模な広告の照明が切られました。

交替制で稼働する工業生産システムを様々に編成し直して驚くべき

節電を達成したのです。

我々ヨーロッパ国民が2020年までに電力を20%削減するとしたら、

日本の友人たちから多くを学ぶ必要があります。

新しく首相となった野田首相は民主党代表選の際、日本は今後新しい原発は

建設しない、すなわち原発から脱却することを認めました。

それはいつ?

再稼働するのか否かは2012年春までに点検のために停止する原発に

課せられるストレステストの結果次第です。

(終わり)

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。転載終わり

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映画『10万年後の安全』

先週水曜日、渋谷UPLINKで、フィンランドの原発の使用済み燃料保管に関する映画『10万年後の安全』を見てきました。

今なら『未来の食卓』の続編として話題の『セヴァンの地球のなおし方』という映画も上映中なので、1日で2本見ることもできます。

水曜日は女性デーで、2本見ても2千円。というわけで、友達を誘って2本見てきました。

きょうは10万年のほうについて書きます。

でも…食後だったのでこれはかなり眠ってしまいました

しかし、パンフレットを買ってきたのでざっと目を通して、その感想を書いてみます、チョットだけね

                                                          

フィンランドには原発は4基だけ。それで国内電力供給の30%なのだそうです。

この4基から出る使用済み燃料をどうするか。

結論は安定した地下基盤に施設を建設して保管する、というもの。核物質が放射能を出さなくなる10万年後まで!

この決定を下した専門家たちの意見が、この地下施設の内部映像とともに延々と流されます。

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この映画はもちろん、日本の原発事故以前に作られたものですが、日本の現状が現状だけに、どうしても日本と比較して見てしまいます。

日本の54基にくらべて4基と少ないにもかかわらず、その切迫感あふれる大真面目な意見の数々に、高レベル放射性廃棄物という人類のみならず全ての生物に甚大な影響を及ぼす物質の危険性を、いまさらながら思い知らされた思いでした。

本来ならこんな風に国を上げて、各界の英知を集め、処分を議論するべきなのですよね。

日本との決定的な違いはそこです。

日本には原発事故という最悪の事態に対してさえ、英知の結集がない。

東電に責任をかぶせ、1企業の責任として処理させているように見える。

そして現状は、一向に事故の終息の気配はなく、それどころか、悪化しているとの情報もあります。

「絶対に安全」という言葉の上に胡坐をかいてきた人たちに、事故対処の能力はないということではないでしょうか。

フィンランドでは徹底的な情報公開があります。それがあるからこそ、国民が議論して最良と思える方法を選ぶことができる。

翻って日本では、事故以前から原発の危険性の情報は隠されてきて、今も溶融した燃料が本当のところどうなっているのかさえよく見えない。この地球的な規模の事故に際しても。

こういった日本の現状を考えると暗澹たる気持ちになりますが、打ちひしがれていても何も変わらない。できることから少しずつ声を上げて行きたいです。

                                                         

しかし、原発事故以来、テレビに出てくる日本の最高学歴を有した方々、権力の中枢にいる方々のふがいなさにはあきれ果てています。

私たち国民が大人しすぎるとも思います。

そして一番思うことは、教育システムが間違っているということ。

とりあえず、もっと自己主張をと思うこの頃(モンスターペアレントは論外ですけど)。

                                                        

渋谷UPLINKでは『レイチェル・カーソンの感性の森』『幸せの経済学』の上映予定もあります。

レイチェル・カーソンも見に行きたいなぁ。

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<緊急>送電線の国有化を願う1000万人署名

明日が締め切りの署名です。

電力会社から送電線を分離して国有化しようというもの。

非力な一人でも、署名は少しでも意思表示できるチャンスです。

賛同いただける方は是非お願いいたします。

急ぎなので、以下転載します。

                                                           

===============

電子署名は、同一アドレスからでも出来ます。

メールアドレスをもってない方の変わりにも、その方の賛同が得られましたら代わりに署名頂くこともできます。

是非、ご家族・ご友人など、一人でも多くの方に広めて頂けたらと思います。

【電子署名フォーム】http://maketheheaven.com/japandream/page_id=39#densishomei

「国有化」という言葉に抵抗をもたれている方もいらしゃるかと思いますが、私たちは何も「国有化」にこだわっているわけではございません。

 送電線をみんなの共有物というものにしていきたいと思っておリます。詳しくは、HPQAで述べておりますのでご覧ください。

QAhttp://maketheheaven.com/japandream/?page_id=416

7月7日に提出する様子はHPにてご報告させていただきます。

それでは、「送電線の国有化決定!!のニュース」が流れるのを楽しみに、今後の展開をお見届けください。

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28日再放送 ETV特集『ネットワークで作る放射能汚染地図』

22日、『幸せの経済学』の上映会に行ってきました。

映画の内容自体はそんなに目新しいことではなかったのですが、改めてグローバル化した世界の問題点と、これから向かうべきはローカリゼーションであるということを再確認しました。

その地域の伝統、文化、生活を尊重し、全ては地域の人たちの主体性によって決定していくべきと。

あと、私たちが個人としてできることがあるということも。

それは「何を買い、何を買わないか」という選択です。

「グローバル企業の商品は買わない。地産地消を原点とする」ということです。

いくら安くても遠くから運ぶ際の二酸化炭素排出量、原産国労働者への搾取など、これまでも言われてきたことですが、映像で見せられると実感できます。

そこに私として付け加えたいのは、グローバル企業の製品は、平たく言ってしまうと「体に悪い」ということ。

放射能を怖がる人は多いけれど、食品添加物や様々な製品に使われている化学物質も負けず劣らず怖いのだということは、案外意識されていません。

そういうものは買わないようにしましょう、ということです。

そしてこの映画、内容はいいのだけれど、作り自体はちょっと…

映像にかぶせて終始マシンガントークの連続で、じっくりかみしめる暇もなし(-_-)

ともかく、「命よりも金儲け」ではなく、消費者の健康も環境への負荷もちゃんと考慮に入れた良心的な地元の産品を買うようにしたいものですね。

以上は前置きで、今日はタイトルにもあるNHKの番組についてです。

                                                          

ETV特集『『ネットワークで作る放射能汚染地図』 28日再放送!

長女に教えてもらって(原発に関しては我が家の専門家です^_^;)、録画したものを見せてもらいました。

またも、個人ができることの大きさを思い知らされるような番組で、エリートのふがいなさにがっかりしていた気持ちを明るくしてくれました。

やはり私たちは行政に任せるのではなく、自分たちでできることを、横のつながりを作りながらやって行くしかないということを思わされました。

この番組については色々なブログで取り上げられているので検索してみてください。

以下はNHKのサイトから。

http://www.nhk.or.jp/etv21c/file/2011/0515.html

1954年のビキニ事件以来、放射線観測の第一線に立ち続けてきた元理化学研究所の岡野眞治博士の全面的な協力のもと、元独立行政法人労働安全衛生総合研究所の研究官・木村真三博士、京都大学、広島大学、長崎大学の放射線観測、放射線医学を専門とする科学者達のネットワークと連係し、震災の3日後から放射能の測定を始め汚染地図を作成してきた。観測チームは、周辺地域の土壌、植物、空気中の粒子を採取し放射線量を計測する一方、岡野博士が開発した計測機を自動車に搭載して、福島県内の道路2000キロを走破した。

                                                         

木村さんは上司から、福島の独自調査はしないようにと圧力を受けたとのこと。

たいていの人はここで圧力に屈すると思うのですが、木村さんは退職して福島の調査に乗り出します。

良心、信念に反することはしない、というのは、言うのは簡単ですが、大変なことです。

それを行動された木村さんに敬意を表します。そして感謝します。

番組を作成した方たちにも同じように敬意と感謝を送りたいと思います。

木村さんたちの調査によって、同心円状ではない汚染の濃淡がくっきりと現れました。

放射線量の高いところをよく調査してくださったと思います。

最後に、避難所に連れて行くことのできなかった犬のパンダが、一時帰宅の際に飼い主の車をどこまでも追いかける姿は、本当に涙なくしては見れませんでした。

切ない思いをしていましたが、先ほどあるブログで(ブログ主に了解をとっている暇がないのでリンクを貼りませんが)、このパンダが「犬猫救済の輪」さんによって救出され、預かっている人がいることがわかりました(感涙)。

Photo

そして飼い主さんとも連絡がついたそうです。

下記は飼い主さんのコメント

3月11日から 4月21日までに11回えさをやりに行っていました
21日連れて出ようと思ったけれど 全部は無理1匹だけ連れて行くことも出来ず、泣く泣く置いてきたんです。でも お父さんが 俺は間違った判断をした
犬1匹助けられないで 俺は責任を取って死ぬと言い出して・・・・・
パンダが見つかったことで お父さんの命も助けてもらいました

ここにも大きな個人の力がありました。

署名をしたり、意見をメールしたりするくらいしかできない自分がふがいないですが、最初にも書いたように、どんなに小さくてもできることからコツコツと(笑)

私たちもできることをしていきたいですね。

番組は明日、28日午後3時からNHK教育で再放送です。

まだの方は是非ごらんください!

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