自然栽培

秋晴れの田んぼの一日

実家通いや来客、台風などもあって延び延びになっていた自然栽培の田んぼのお手伝いに、ようやく今日、行ってきました。

素晴らしいお天気で、視界が開けた平地での周囲の山々の景色が素晴らしく、手が空いているときはずっと見入っていました。

北側のアルプスではすでに山頂にうっすらと雪が舞い降り、近くの山でも少しずつ紅葉が始まっています。

そんな風景の中で稲の香りと暖かな日差しとに包まれて、1日作業をしていても疲れを感じませんでした。

まあ、ゆったりできる時間がたくさんあったからでもありますが。

自然栽培の野菜も、あれば譲っていただけるとのこと。

また、地域の様々な情報を得ることができて、うれしい一日でした。

カットとヘナの染めしかやっていない美容師さん、プロレスラーみたいだけど、とても優しい新米農家さん、川崎から週末に通っているという女性などとの出会いもあり、ちょっと世界が広がりました。

うちの方もようやく生活の必需品がそろいつつあり、それに伴って家の中も少しずつ生活感が出てきました。

でも、まだ我が家にはなっていないかな。

マイホーム、と感じられるようになるのはまだ少し先のような気がします。

買ったばかりの掃除器が壊れたり、FF暖房機の不具合があって修理を依頼しなければならなかったり、猿にウッドデッキに干していた豆類をめちゃくちゃにされたり、近くに頻繁に熊の出没情報があったりと、どこか落ち着かないせいかもしれません。

でも、新そば祭り、クラフト市など、明日からいくつか楽しいイベントがあるので行ってみようと思います。

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師匠からの贈り物

小田原にKさんという、かなり年上の知り合いがいます。

無農薬無肥料の自然栽培のみかんやユズやほかの農産物を送ってくださるので、ありがたいです。

私がお願いしてお金を払って送っていただく地元ならではの格安みかんもあります。

昨年末はミカン農家さんのお手伝いがてら、小田原に遊びに行くことになっていたのですが、夫がぎっくり腰になってしまって残念ながら中止に

でも、たくさんの美味しいものが入った大きな箱を送ってくれました。

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また、色々なことを教えてくれて、本もたくさん貸してくれる方なので最近私はKさんのことを師匠と読んだりしています。

昨年末の箱には本が16冊、テープが6巻。1年がかりでいいから読んでみてくださいとのこと。

今、3冊目を読んでいますが、知らなかったことばかり、それも面白い本ばかりです。

古本屋に持っていけばかなりの値打ちではないかと思われるものから、師匠の勉強してきたメモ入りのものまで、興味深いものも入っていました。

                                                       

その中にこんな小冊子が入っていました。

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ちょっと前に私が入っているMLで話題になったこともあり、知ってはいたのですが「塩の危険性」についてのもの。

どうやらにがりをたくさん取り過ぎると体によくないという説が出てきているんですね。

つまり、天然の海水塩がよくないということです。たんぱく質を固めてしまう。腎臓などの臓器、血管などを硬くしてしまうというのです。

これは検索していただくと出てきますので見ていただくとして、にわかには信じがたい話ですね。

いずれにしても、体にいいからと何かを過剰に体に入れるのは良くないということは言えるような気がします。

その点で、マクロビの塩分の強い食事法はちょっと問題があるように思います。

創始者の桜沢如一さんも、ご自分の体を塩で締めすぎたというようなことを言っておられたというのをどこかで読みました。

                                                       

と、まぁこんな感じで師匠は色々と宿題を出してくれます。

今度お話できる日が楽しみです。

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巨大な自然栽培人参

自然栽培の野菜を少しずつ食べるようになりました。

そこで思ったことは、自然栽培の野菜はすっきり、さっぱりしているということでしょうか。

以前、野菜ジュースをどうしても飲めないと書いたことがありますが、試しにこの自然栽培の野菜で作ってみたところ、以前感じたようなオェッとするような味がほとんどありません

これなら私にも飲めるのです。

子どもや若い人たちの野菜嫌いが言われていますが、これは人間のほうの問題ではなく、肥料や農薬がたっぷり使われている野菜の問題もあるのではと思いました。

とにかく、クセやくどさやアクのようなものがあまりなく、すーっと体に入って行く感じがします。

そして美味しいのです。

今年は人参が豊作だそうで、特別価格になったので2月に規格外の人参10キロを箱買いしました。

菜っ葉の野菜ジュースが飲めなかったので、ずっとニンジンジュースを飲んでいる私としては、自然栽培の人参がこの値段でチャーンスということで。

送られてきた箱をあけて、その大きさにびっくりしました。

規格外とは大きすぎることだったのか

その10キロの人参が先週終わったので、また注文したものが今日届きました。

そして、あけてみてまたまたびっくり

想像はしていたものの、さらに大きくなっている~

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大きなものは長さが25センチ、直径が7.5センチもあるのです。

化学肥料はもちろんのこと、有機肥料も一切入れていない土で、どうしてこんなに育つのでしょうか。

自然はまだまだ不思議にあふれていますね。

私たちの科学はその不思議を到底理解できるレベルではありません。

科学の根本原理に間違いがあるのではないでしょうか。

ともかく、またしばらく美味しい人参ジュースが飲めるとは、ありがたいことです

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種から見えること②

<野口さんが危惧すること>

ここからが本題です。

前の、F1種の作り方のうち、雄性不稔で作られた種を野口さんは危惧していらっしゃいました。

これは仮説ですが、と前置きして野口さんが語られたことは以下のようなことです。

  • ミツバチが突然大量に失踪している原因が、この雄性不稔の野菜にあるのではないか。

   雄性不稔は細胞の中のミトコンドリアが変異して作られたもの。

   ミトコンドリアの変異は不妊症を起こす原因となり、ガンを誘発することもある。

   この野菜のF1種を交配させるときに何百万というミツバチが使われる。

   このとき、ミツバチが食べた変異したミトコンドリアの蜜によって、オスのミツバチ

      が無精子症になり、女王蜂に子どもができなくなって、ミツバチが

   去ったのではないかと考えている。

  • ミツバチに起きたことは同じ野菜を食べる人間にも起こるのではないか。

   現代の男性の精子の数が減ってきているという情報を見聞きした方もいるだろう。

   こういったことの原因に雄性不稔の野菜があるのではないか。

以上2点の仮説が私には初耳のことで、とても驚きました。

原因はもちろんこれだけではないでしょうが、最近不妊のカップルの割合が高くなっているようですし、気になるところです。

<野口種苗研究所の固定種>

野口さんはこの雄性不稔F1種を食べ続けていると取り返しのつかないことになるような気がする、と他でも警告を発していらっしゃるようです。

そういう意味でも、固定種を守っていくことはとても意義あることですね。

健康にいいというだけでなく、味もとてもいいということです。

考えてみれば私が子供のころは、畑で祖母が全ての野菜の種を取っていました。

カボチャ、ナス、キュウリ、トウモロコシなどの種を取るために、熟れて大きくなったものをとらないようにと注意されていて、巨大なナスや黄色くなった大きなキュウリなどが畑にあったのを覚えています。

ほんの数十年前までは、私達が食べる野菜はそういうものだったのに、本当に世の中の変化は激しいですね。

野口種苗研究所では、そういった、地域によって個性豊かな固定種が手に入るそうです。

今、家庭菜園をやっていらっしゃる方がいたら、是非、野口さんの固定種で野菜を作り、そのあとは自家採種で種を守ってもらいたいなぁと思います。

私も出来ればすぐにでもそうしたいところですが…なかなか思い通りにはいかないものです(-_-;)

でも、近い将来にはきっと実現するぞ、と思っています。

想いは現実になると言われてますからね~(^^ゞ

<果てしない欲望―究極の遺伝子組み換え作物>

しかし、ことはそんな悠長なことを言っていられない状況になっているのかもしれません。

今はやりの2012年問題も、あながち笑って済ませられないような気もしています。

人間の果てしない欲望(私にもしっかりあるんですけどね)は、いったいどこまで行くのだろう、どこまで暴走するのだろう、と空恐ろしくなる情報もたくさん見かけるようになりました。

野口さんの講演会では触れられませんでしたが、こちらもそんなもののひとつです。

「現在封印されている遺伝子組み換え特許に、ターミネーター・テクノロジーというものがあります。米国特許572376号を取得した時のアメリカ種苗業界の雑誌『Seed & Crops』誌によると、この技術は「遺伝子操作により、種子の次世代以降の発芽を抑える技術で、これにより農家による自家採種を不可能とするものである」と定義されています。
 そして、植物の種子が発芽する際に、組み込まれた遺伝子が毒素を発生して植物を死滅させるこの特許は「全ての植物種をカバーし、遺伝子組み換えによってできた植物のみならず、通常の育種方法によってできた植物も特許の領域(スコープ)に含まれる」としています(邦訳は日本種苗協会の機関誌『種苗界』1998年8月号による)」

「タミネーター種子が解禁されたらどうなるでしょう。まず飛散した花粉と交雑可能なさまざまな栽培植物のタネが、芽を出せず死んでしまいます。また、組み換えられた遺伝子の根毛細胞は、近くの土壌細菌アグロバクテリウム(根頭癌腫病菌)とプラスミド遺伝子を交換し合い(遺伝子の水平移動)、土壌細菌に移ったターミネーター遺伝子は、ありとあらゆる種子植物にとりつき、自殺花粉を世界中に撒き散らしてしまうでしょう。植物の死は、動物の死と直結しています。一時しのぎの経済戦略が、地上を死の世界に変えてしまう危険性を秘めているのです」

これは野口さんのHPからの引用です。

引用部分はページ最後のところです。

つまりこの作物が解禁されたら、やがてはあらゆる植物を死滅させてしまう。

それは植物を食べて生きる動物の(もちろん人間を含む)死滅につながるわけですね。

世界を支配するために―と言うと大げさなもの言いですが、もとを正せば「もっともっと」という人間個人の欲望ですね、もちろん私にもあるので理解できるわけですが―人間は、それが自殺行為であることにも気付かず(今ではみんな心の底で気づいていても目をそむけていると言ったほうがいいかも)地球を痛めつけてきました。

今、急速にそのような生き方を転換しなければ生きていけないところに来ているような気がしています。

…もっと書きたいのですが、長くなったので、続きは次回に。

まだあるのって?

多分、書かせていただくかと思いますが…疲れたのでやめるかも…(^_^;)

                                                       

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種から見えること①

1月24日に奇跡のリンゴの木村秋則さんと野口種苗の野口勲さんの講演会に行ってきました。

Photo_2                                

これは講演の後のディスカッションの模様。

マイクを持っているのが野口さん、その右隣りが木村さんです。

                                 

                                 

木村さんについては著書を全部読んでいましたし、活動の内容などを耳にしていましたので、そのお話の内容はほぼ予想通りでしたが、野口さんのお話は、これまで断片的に情報を目にしていたものの、お話を聞くのは初めてでしたので、また、その内容からも、とても印象に残りました。

というか、その内容はちょっとショッキングなものでした。

余り軽率にいろいろな情報を載せるのはどうかという思いもあり、この内容も書くのをためらっていましたが、最近、これに類する情報(広く農業や環境問題という意味で)に複数出会い、やっぱり少しずつ書いていきたいと思うようになりました。

次がいつになるか、私のことなのでわかりませんが(^_^;)、とりあえず、今日は野口さんの講演内容から、私たちが普段食べている野菜の種の話を少し。

<F1種>

これは雑種第一代とか、一代交配種とも呼ばれるように、違った遺伝子タイプの野菜を掛け合わせて生まれた一代目の種のこと。

自分で種を採り(自家採種)、それをまいて野菜を作るとできたものの大きさや形が不ぞろいになる。

(これも、できたものの中から理想的なもののみ種を採ることを繰り返していくと品質もそろってくる→固定種)

しかし、違うタイプのものと交配すると、一代目に限って形も大きさもいいものができ、収量も増える。

これを雑種強勢という。

これは人間でもハーフの人を見るとちょっとわかる気がしますね(^^)!

詳しくは野口さんの種についてのページをご覧ください。

http://noguchiseed.com/

箱詰めにするにしても、店で並べるにしても、見栄えの点でも、今の商業ベースでは形がそろうことが一番の利点なのです。

しかし、F1種には大きな問題があるのです。

<種苗会社が命運を握る>

F1種の利点は一代限りなので、毎年種を買わなければなりません。

専業農家でも、今は自家採種で野菜を作る人はごく一部になっているようです。

種を自分で持たないということになると、種苗会社に依存することになり、今や巨大グローバル企業と化した種苗会社の思うがままにされてしまいかねません。

その兆候はずっと前から現れていて、一部では警告されていましたが、なかなかそういった情報は一般の人の目には触れません。

そのことについて書くと長くなるので省略しますが、過去の日記でも少し書いていますので、よかったらそちらも御覧ください。

そして、F1種にはもっと厄介な問題がありそうだということが、今回の野口さんのお話で出てきました。

<F1種の作り方>

F1種を作るやり方は3種類あるそうです。

ひとつはその野菜のおしべを抜いてしまうこと。

そうしておいて、別の系統のおしべ(花粉)を、おしべを抜いた株のめしべにつけるというやり方。

もうひとつは「自家不和合性」を利用するやり方。

自家不和合性とは、自分の花粉を嫌がる性質で、特にカブヤダイコンなどのアブラナ科で行われるそうです。

この性質は花がつぼみの段階では機能しないので、つぼみを切り開いて自分の花粉をつけると受粉する。

こうしてできた種は自分を複製したものとなり、たとえばこの複製のカブとダイコンを隣どうしにまくと、カブどうし、ダイコンどうしは受粉せず、カブとダイコンの交配したF1種ができるというわけです。

そして三番目が雄性不稔を利用するやり方。

雄性不稔とは、花粉ができない(おしべができない)奇形の株のことです。

オスの不妊症と言ったらわかりやすいですね。

これについても野口さんのホームページに興味深い書き込みがあります。http://noguchiseed.com/hanashi/F1or_4.html

花粉が出ないので、隣に掛け合わせたい品種を植えておけば、そちらと自動的に交配してF1種が簡単にできるというわけです。

1,2番目のやり方よりも効率的なので、今,F1種はかなりの割合でこの雄性不稔が使われているようです。

以下、②へ続く…

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自然栽培のオ二ユズとミカン

12月の半ばに自然栽培のオニユズやミカン、キウイを大きな箱いっぱいいただきました。

ありがたいことです。

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あちこちおすそ分けしても、どっさり残りました。

子どもの頭ほどもあるオニユズは、無農薬なので安心して3個をジャムに。

果肉も厚い皮も全部一緒に細かく刻んで、砂糖と水を入れ、ことこと煮ました。

この厚い皮が、煮ると柔らかいとろみとなってアクもなく、とってもおいしいゆずジャムになりました。

お湯を入れて飲むとユズ茶ですね。

1リットルのガラス瓶に3本でき、現在、残りは1本になってます。

大中小のミカンは一生懸命食べましたが、腐り気との競争になり、ジュースにしてどんどん飲みました。

甘味だけでなく、程よい酸味があって味の濃いおいしいミカンでした。

キウイは毎朝ヨーグルトのお供にいただき、この間、この大きな箱はついに空っぽになりました。

頂き物で、しかも自然栽培でたっぷり楽しませていただいて、ホントに幸せでした~

                                                       

それにしても、自然栽培はもっと知られていってほしい。

肥料も農薬も使わないから安心だけでなく、省エネ。

環境にももちろんいい。

慣行農法よりも収量は落ちるものが多いけれども、大量生産も可能。

最近、ようやく政府機関が研究に乗り出したという情報を耳にしました。

農業の体制が変わっていく兆しになるでしょうか。

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自然栽培 関野農園訪問記 3

またまた続きです

初めて読む方は、下の1から読んでください。

虫や病気はどうなのか。

関野さんの畑でアブラムシがついた株を発見。

でも、これだけで、周囲の株は何ともないのです。

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関野さんによると、虫がつくのは

1.その場の土に残肥がある

2.硬盤層が地下20センチくらいの所にあるから (トラクターで常に同じ深さをたたくことやトラクター自体の重み、また化学肥料で固まってしまったと思われる)

だろうとのことです。

だから、こういう風に虫がついたところにはピンポイントでタカキビなどを植えて肥料を抜く。

同時に根で硬盤層を砕いてもらう。

                               

ちなみに、自然栽培に転換したときに問題になるのもこの二つ。

残肥のほうは、初めから野口種苗の固定種を使い、その後は自家採種でやってきたのでその畑に合ったものができるからか、あまり問題にならなかったとか。

このときに自家採種の種でなく買ったF1種で作っていくと、畑の肥料が残っているうちはいいけれども、無くなった時にだめになってしまうようです。

硬盤層については、これを砕く機械(深めに歯を刺して溝を掘っていくサブソイラー)を使ったそうです。

マルチをするのは地温を上げるためと1のほうで書きましたが、硬盤層は地熱を遮るので、この点からも生育に支障をきたすらしいです。

また、キュウリの葉が茶色になって病気が出ているものもありましたが、こういうものはあまり気にしないとのこと。

いい種を取っていくとだんだん丈夫になるからと、けっこう大らかにやっていらっしゃる感じです。

以上、お聞きしたことをできるだけ書いてみました。

                                                         

自然農では農家としてやっていくのは、なかなか難しいところがありますが、自然栽培のやり方だと環境や健康にいいだけでなく、ある程度収量が見込めるのが長所だと思いました。

自然栽培の可能性をもっと知ってもらいたいと見学を受け入れていらっしゃる関野さんのところには、多くの人が訪れているようです。

当日は私たちのほかにも見学のグループがあって、お忙しそうでした。

私たちは2、3時間畑に居させてもらいましたが、いくらいても飽きない感じ。

お聞きしたいことがたくさんあって、質問攻めにしてしまいました。

でも、あまりお邪魔をしては、という思いもあって、後ろ髪引かれながら切り上げてきました。

(関野さん、うるさいおばさんで済みませんでした。いやな顔一つせず丁寧に答えて下さって本当にありがとうございました<m(__)m>)

Photo_10←説明中の関野さんです。

よく観察して野菜の都合に合わせてやることも不可欠。

愛情がなくてはできないことですね。

関野さんの畑は、何というか、清浄な感じのする場で、元気をもらって帰ったような気がします。

また機会があったら、この不思議な畑を訪ねてしばし腰をおろし、土や野菜をじっくり感じることが出来たらなぁと思いました。

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自然栽培 関野農園訪問記 2

前回からの続きです。

関野さんは自家採種した種の一部を野口種苗に卸していて、とても人気でネット販売ですぐになくなるとか。

自然栽培の固定種だから貴重ですよね。

余談ですが、種つながりで、ジャガイモについてもお聞きしました。

関野さんのジャガイモは2期作。

春植えでは、大きいものは切って、縮むくらいよく日に干してから植える。

これは腐らないようにで、切り口に灰をつけるのはこの点から良くないそうです。

秋植えは小さいものを丸ごと、芽が出たものを植え、収穫は樹が枯れるまでギリギリ置いてからだそうです。

ご参考まで。

                                                       

また、慣行農法との収量の違いを聞いてみました。

お聞きした範囲で、難しくてあまりうまくいかないのはキュウリやホウレン草、長ネギ。

トマトなどはとんとん、むしろ増収になるのが枝豆やゴマとのこと。

Photo_4 

←その、難しいと言われるキュウリの半白という種類のものが、そろそろ収穫できそうに大きくなっていて、お味見させていただきました。

味が濃くて、キュウリの香りがしっかりして、とても美味しかったです。

Photo_6                              

→これは種用の半白キュウリ。

樹が枯れるまでギリギリ畑に置いておき、とったら実のゼリーごとボールにとって2・3日発酵させる。

その後、洗って乾燥して取っておくそうです。

                                                        

Photo_7キュウリといえば、知ってましたか?

つるが指に巻きつくということ。

つるにそっと指を触れると次第に巻きついてきて、しまいにはそっとですが、きゅ~っと締めるんですよ

まるでうちの小次郎が体を摺り寄せてくるときみたいで、いとおしくなりました

当たり前だけど、生きてるんですね、なんだか不思議。

何か、みんなお仲間なんだなぁという感じがして、ほのぼのしました~。

                                  

Photo_8                                    

この日行った全員が、指を触れて間もなく巻きつき、本当に感激しました。

ただ、どういう具合なのか、人によるそうで、みんながみんな巻きつくわけでもないそうです。

時間のかかり方も違うそうです。

近くにキュウリがあったら試してみてください。

                           

                                                        

また長くなってしまったので、虫や病気のことについては、また次のページにに

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自然栽培 関野農園訪問記 1

13日に、自然栽培で野菜を作る埼玉県富士見市在住の関野さんという方の農園を訪ねました。

慣行栽培から転換して6年目だそうです。

関野さんの許可をいただいたこともあり、自分のメモ代わりに、また、参考になる方もいるかもと思い、レポートしてみます。

内容はなるべく関野さんの話に忠実に書いたつもりですが、畑初心者の私ですので、内容に勘違いやおかしいところなどがあるかもしれません。

そういうところや疑問点など、なんでもコメントやメールしていただけると嬉しいです。

Photo_5 関野さんの自然栽培は、自然農法や自然農と違って、無肥料、無農薬だけれども、耕すし除草もするという方法。

草を取って耕して、でも肥料をやらずに野菜が取れるの?と疑問に思いますよね。

しかも関野さんは自給用ばかりではなく販売している農家です。

不思議です。

                          

自然農では、草も畑にそのまま残すので、その根や草自身が分解する過程で栄養になるものができると思われ、野菜が実るのもまだわかる気がするのですが、関野さんは草も野菜の亡骸も全部外に出します。

耕すので、未熟な草などが鋤き込まれると障害になるという一面があるようです。

完熟たい肥でも上に載せるだけのほうがいいとのこと。

あるいは上層部5センチほどを鋤きこむという方法もあるらしい。

いずれにしても難しいので、肥料的なものは一切やっていないそうです。

事実、畑の一角に、下の方はすでに土になっている草の山がありました。

持ち込まず、持ち出す一方なんですね。

栄養が全然ないようなのに、どうしてちゃんと育つのか、聞いてみましたが、諸説あるけれども本当のところは、実はわかっていないとのことです。

飢餓状態に陥って、野菜自身が変化しているのではないかというようなことを、関野さんは感じていらっしゃるようでした。

そういえば同じような話が人間にもありますね。

ほとんど食べずに生きている人がいるのも事実らしいですし。

(私も大阪在住のそういう方に会ったことがあります)

考えてみたら、科学で解明できることって、本当はごくごくわずかなんですよね。

                                                       

自然栽培と言っても放っておいていいわけではなく、いろいろな技があるようです。

今年は一度も草取りをしてないそうですが、写真でもわかるように、草もあまり生えていません。

栄養がないからだろうとのことですが、野菜は大きく育っている。

こうなるためには畝にかけるビニールのマルチは不可欠だそうです。とにかく地温をあげてやるのが大事、それで早く育つと。

他にこの栽培方法で大事なのは、多雨の気候なので、夕立ちが降っても水没しない程度の畝の高さが必要ということ

この畑では20センチにしているそうです。

三つ目には、とにかく畑に通ってよく観察すること。

トマトやナスなど、樹の勢いを見て、的確に剪定してやることが大事だそうです。

勢いが弱っているのに摘んでしまうとダメになってしまうらしい。

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←トマトは枝を2本残す。これは美味しいと評判のアロイトマト。

→元気なナス。収穫と同時に枝の一節前を切り戻す。

             

そして、これは一番大事と関野さんがおっしゃっていましたが、一番良く成った実を残してとにかく自分で種を取る自家採種

それがその畑に合った種だから。

そうやってどの野菜も連作しているそうです。

連作障害などなく、むしろその場所に野菜が合ってくるようです。

長くなるので、この続きは次のページです

                                                       

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突き抜けた笑顔

今月初めに配られた新聞の、月に1回出る増刊号のページをめくったら、思わず引き込まれるような笑顔がありました。

青森のリンゴ農家、木村秋則さんです。

木村さんについて書かれた『奇跡のリンゴ』という本の全面広告でした。

奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家・木村秋則の記録

一昨年だったか、NHKのプロフェッショナルに出演されたのを機に有名になられましたね。

番組の収録中、司会者も含めスタッフの涙で収録がストップして何時間も余計にかかったと、どこかに書かれていました。

このブログでも過去に木村さんについて少し書いたと思いますが、無農薬・無肥料・無除草・不耕起で、つまり自然農法というか、自然栽培でリンゴを作っている方です。

確か、農薬で自身の健康が脅かされたことや、福岡正信さんの著書に出会ったことをきっかけに、自然農法の道に入られたのだったと思います。

しかし8年ほどはほとんど収穫できず、学齢期の子供を3人抱えて大変な苦労をされ、自殺を決意して山に入った時のこと。

夕暮れの薄明かりの中で、ふと見上げたドングリの木。

この木はただ自然に任せているだけで立派に実を成らせている、こうすればリンゴもできるはずだ、という気付きを得た。

それまでより自然に任せるようにしたところ、少しずつ収穫が得られるようになったと、プロフェッショナルの番組中でおっしゃっていたと思います。

今では木村さんのりんごは引っ張りだこで、なかなか手に入らない貴重品になっていますね。

その語録はとても印象的です。

たとえば、ドングリの木を見て気付きがあってから、木村さんはリンゴの木たちに今までの自分の至らなさを謝って回ったそうです。

でも、隣との境界にある木には、人目が気になって声をかけられなかった。

すると、声をかけた木は春に花をつけて実を成らせたのに、声をかけなかった木はみんな枯れてしまったと。

                                                     

植物も感情があるということは実験した人もあって聞くところですが、私も自分の自然農の畑で経験があります。

私が借りていた畑は通路に面していて、そこを通る人を私はなんとなく避けていました。

自然農で、耕しもせず草も取らない、一見貧相にも見える私の畑は普通の栽培方法の人にはちょっと気になるらしく、「草を取らなきゃだめだよ」とか、「うちの肥料を少し分けてあげようか」とか、たぶん善意で言ってくれるのだろうけれども、お礼を言いつつ、説明も少ししつつ、それをそのたび断るのに私は気が引けていました。

だから通路側の作業はそそくさと済ませて、奥まったところでゆっくりと腰をおろして野菜に、草に、虫たちに話しかけたりして幸せに浸っていました。

すると、不思議なことに通路側の作物はあまりよく育たず、奥の方の作物は大きく育ちました。

私の気持ちのかけ方の違いが現れているなぁと思ったものです。

生きているものには何でも気持ちがあるんだなと。

                                                     

一昨年のNHKの番組中には他にも、いくつかとても印象的なところがありました。

その一つが木村さんの笑顔。

なんとも屈託のない、無邪気な笑顔でした。

その笑顔をまた久しぶりに紙面で拝見して、とても感動しました。

なんでか、涙が出そうになりました。

ほんとに突き抜けてるなぁ、シンプルだなぁ…。

見つめているうちに、なんだか励まされていました。

                                                        

そして、その笑顔に歯が無かったことも、とても印象に残っています。

今回の写真もやっぱり歯がなかったです。

治療をする余裕もなかったということでしょうか。

歯の無いこととも関係しているのか、番組中の食事のシーンでは確かメロンしか食べていらっしゃらなかったと思います(メロンではなかったかも、でも確か果物でした)。

歯がなくても、メロンしか食べなくても、人間は立派に生きて行けるんだなぁ。

私たちの常識はあまりあてにはならないなぁと改めて思いました。

今、図書館から借りて手元にある本を読み終わったら、この木村さんの本も是非読みたいと思います。

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