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国際有機農業映画祭2010 幸せな野菜たち、その危機

『種を採る人』

以下、国際有機農業映画祭のHPより
「日本で、自家採種している農家はわずかだ。長崎雲仙市の農家、岩崎政利さんは、年間80種もの在来野菜の種を取り続けている。農業高校卒業後、父親から農業を継ぎ、ごく普通に農薬を使っていた。ところが、30代のとき突然体がしびれ倒れる。原因不明、しかし農薬害が頭をよぎる。リハビリのため雑木林を歩き回る中で、様々な種類の木々や生き物が共存し 雑草が自らの種を落として子孫を残す姿に気づき、感銘を受ける。「この雑木林を畑に再現したい」、そこから岩崎さんの農業は再スタートする。作品は、1年にわたり畑と岩崎さんの種採りの様子を追っている。」

種を採る人

岩崎さんご自身が会場に来られていて、しかも収穫したたくさんの種類の野菜を展示してくださっていました。

その野菜がピカピカ!イキイキとすごくきれいに光り輝いていて、何というか、幸せそうに見えたのです。

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この中で、右の写真の赤い近江万木カブや加茂酢茎葉カブ、また何種類もあったダイコンもニンジンもお味見させてもらいましたが、嫌味なところが全くない柔らかい味で、ほのかな甘味や辛味、風味が広がって、とても美味しかったです。

これは年季が入っている!

私は今、自然農法の須賀さんの野菜をいただいていますが、やはりとてもきれいに光り輝く幸せそうな野菜です。その須賀さんはお父さんの代からの自然農法歴53年!土と野菜が作り手に共鳴して、絶妙のハーモニーを奏でている感じがします。

岩崎さんも、農薬が原因と思われる体調不良をきっかけとして20年以上、この農法に取り組まれているとのこと。畑と種と息があっているんだと思います。

自家採種、共生利用、不耕起栽培の土作りを基本としている岩崎さんは、その農業のお手本を雑木林だと言います。それはリンゴの木村秋則さんとも同じ。

人の手が入らない自然のままの雑木林には様々なヒントが隠されているんですね。私たちはそうして自然から学ばなければならないのに、現実は全く逆。

                                                          

今、アメリカで自家採種禁止の法案が論議されているそうです。

自然と共に生きる農民にとって、自分の野菜の種を採るのは当然のこと(今はかなり数が少なくなっていますけどね)。その、昔ながらの野菜、農法を法律で禁止しようというのですから、驚きを通り越して不気味です。その陰には種子産業や農薬、化学肥料ビジネスの陰の力がある。

一体人間はどこまで貪欲なのでしょうか。

以前、野口さんの記事のところでも書きましたが、実を結ばない究極の遺伝子組み換え種子、ターミネーター種子がすでに特許を取って待機中です。

以下にその部分をもう一度転載しておきます。

「現在封印されている遺伝子組み換え特許に、ターミネーター・テクノロジーというものがあります。米国特許572376号を取得した時のアメリカ種苗業界の雑誌『Seed & Crops』誌によると、この技術は「遺伝子操作により、種子の次世代以降の発芽を抑える技術で、これにより農家による自家採種を不可能とするものである」と定義されています。
 そして、植物の種子が発芽する際に、組み込まれた遺伝子が毒素を発生して植物を死滅させるこの特許は「全ての植物種をカバーし、遺伝子組み換えによってできた植物のみならず、通常の育種方法によってできた植物も特許の領域(スコープ)に含まれる」としています(邦訳は日本種苗協会の機関誌『種苗界』1998年8月号による)」

「タミネーター種子が解禁されたらどうなるでしょう。まず飛散した花粉と交雑可能なさまざまな栽培植物のタネが、芽を出せず死んでしまいます。また、組み換えられた遺伝子の根毛細胞は、近くの土壌細菌アグロバクテリウム(根頭癌腫病菌)とプラスミド遺伝子を交換し合い(遺伝子の水平移動)、土壌細菌に移ったターミネーター遺伝子は、ありとあらゆる種子植物にとりつき、自殺花粉を世界中に撒き散らしてしまうでしょう。植物の死は、動物の死と直結しています。一時しのぎの経済戦略が、地上を死の世界に変えてしまう危険性を秘めているのです」

こういった遺伝子組み換え作物は、一度環境中に放出されたら二度と回収できないのです。

すでにカナダのパーシーさんの畑は汚染されてしまい、元には戻りません。

それが日本でも起こったら…遠い国の話だからとうかうかしていられません。どうしたらいいんでしょうね。できることはしていきたいと思いますが。

                                                     

自分で採った種で育てた岩崎さんの幸せそうな野菜たち、在来種を守り育てている岩崎さんは本も出しています。ご参考までに。

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