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国際有機農業映画祭 (2)

前回に続いて、国際有機農業映画祭について書きます。

実は、この映画祭に申し込んだのは、前回書いた福岡さんの追悼イベントが目的でした。

でも、チケットを購入したら何本でも見れるんですよね。

せっかくなので午後からの映画も見ることにしました。

パンフレットを読んだら、どれも興味深い映画でしたから。

以下に書く感想等は、私の記憶と当日のメモによるもので、間違いがあるかもしれないことをご承知おきください。

                                                       まずフランス映画の『遺伝子組み換えNON!』

ネットで調べたところ、この映画は4つのパートからなる2時間の長編らしいのですが、この日上映されたのはそのうちの「農民編」の28分のものらしい(上映ぎりぎりに飛び込んだたため、主催者の前段の説明が聞けませんでした)。

おもにカナダの農民と、フランスの有機農業グループのリーダーの女性が証言しています。

遺伝子組み換え作物の問題について、とてもよくわかる映画でした。

反対の署名もしたりしていたので、この問題については、ざっと知っているつもりでしたが、実際に被害にあったカナダの農民の証言は衝撃的。

ある日突然、遺伝子組み換え種子を売るグローバル企業、モンサントから訴えられます。

この農民の畑で遺伝子組み換え作物が作られていて、これは特許権侵害(だったと思う)にあたると。

彼にとっては身に覚えもなく、青天のヘキレキ。

裁判の過程で明らかになったのは、近くの組み換え作物の畑からの汚染だったこと、モンサントの社員がこの農民の畑の作物をこっそりサンプル調査したこと。

この農民は結局敗訴したらしいのですが、実質的には賠償は無しとなったようです。

しかし、畑は手放したと言っていたと思います。

問題なのは、いったん遺伝子組み換え作物が栽培されると、それは不可避的に広がってしまうこと。

そして、それは法的にはモンサントから訴えられかねず、汚染されたにもかかわらず、さらなる不利益をこうむるということ。

自分は作らないからいいと言ってはいられないのです。

                                                      

当日のメモから組み換え作物の問題点をちょっと整理すると

①上にも書いたように、隣の作物も汚染される。一度取り入れたら広がってしまう。

②安全性が十分確認されていない状態で見切り発車の認可(組み換え作物の花粉で育てた蝶の44%が4日以内に死滅する)。

③男性ホルモン異常を起こす可能性がある(これは特に組み換え作物を作る農家の男の子に他よりも高率で性器異常が発生していることから)。

                                                       そもそも遺伝子組み換えの発端はトウモロコシの害虫だったそうです。

しかしそれは単一品種を作り続けるための連作障害なのに、その真の原因に目を向けず、多量に作り続けるために、安易に組み替えに転換したというのです。

初めに栽培されたアメリカの現状として、組み換え作物で収量は減り、質も落ち、農薬も多く入れなければならなくなって、農民から声が上がり始めているとのこと。

これが事実なら、現実的にも組み換え作物にすることは百害あって一利なしですね。

このことはもっとたくさんの人に伝わってほしいと思います。

この農民編以外の研究者編、議員編、消費者編も観てみたいものです。

この映画が、私にとってはこの日一番印象に残ったので、つい長々と書いてしまいました。

あとの3本については次回に

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